2013年4月18日木曜日

Kotaku JAPANの記事からみるメディアの生態

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ネットで記事をいろいろ見ている人は、あーってなる、かも

Kotaku JAPANという多方面からサブカルチャーな話題を取り上げる「泣く子も黙る無差別級」なブログメディアで記事を書いているのですが、その記事を含め、色々見ていて気づいたことがあったので書いてみます。


気になった原因は、こちらの記事


このブログもそうですけれど、いま、どのニュースメディアもその記事がどれくらい話題なっているか分かる指標として、はてなブックマークやfacebook,twitterの共有ボタンがついていますよね。

どれくらい盛り上がっているのかという指標もそうなんですが、SNSを使っているみなさんの側に立ってみると、これはどのSNSで情報を発信させようか、という利用者の行動を想定した指標でもあるとも言えます。

この記事を見るとfacebookでは「108いいね!」、Twitterでは「54ツイート」ということが分かり、facebookで記事に興味関心を示している人が多い模様です。しかしKotakuというメディア、そこまでfacebookでは盛り上がらない。(特に以前はあまり)

この記事は、六本木ヒルズから微速度撮影したもの動画をネタにしたものですが、確かにシムシティっぽいからKotakuで取り上げてもいいネタ。でも同じメディアジーンが運営しているGizmodoが取り上げると更に盛り上がりそうなネタでもあります。その理由はこの記事の「いいね数」が高いことにあります。Gizmodoの記事は「いいね」されやすいし、よくシェアされます。つまり、Gizmodoの記事を好むユーザーが多いfacebook利用者はGizmodoでも取り上げてよさそうなこのKotaku記事をシェアしているということなんですね。

これらのことから記事の内容、つまりコンテンツにどのSNSで発信させる方向に仕向けられるか、分かると思うんです。さらにtwitter,facebookなどのSNSを常時利用している集団の生態系も見ることができるような気がしてなりません。


facebookとTwitterの個人的イメージ


私はfacebookが嫌いで、なかなかあのメディアは使いたくありません。mixi感覚というか、ある意味〈つながり〉という点で付き合いでやっているようなメディアです、ぶっちゃけ。

巷ではよく言われますが、facebookは自己顕示欲が強い人しかできない、特に日本ではね。キカイ系が好きな人をギークなんて言いますが、この数年間で「おしゃれガジェット好き」な人も出てきました。日本のGizmodoってそういう人に非常にウケがいいと思う。「あ、アップルリーク情報出てきた〜私買うかも〜」みたいな感じ…(なんとも言いにくいけれど)少なくともそういう人に向けたコンテンツを供給しています。Kotakuのさっきの記事もそういう人に対して需要があったということなのでしょう。

Gizmodoに対して、例えばkotaku全般の記事だったらどうでしょうか。美少女ゲームやアニメに関する記事があったとして、facebookで取り上げられやすいと思いますか。自己顕示欲とそれに呼応するようにルサンチマンたらたら(のように私は見える)の綺麗でプライドの高そうなあのメディアに。そういう話題はきっとTwitterで広まります。身内(「友達」)にそういう情報は見せ(たく)ないでしょう、果てしなく広いインターネッツに自分で居場所を開拓できるtwitterのほうが楽です。


各メディアのいいね!フォロー人口

ここではKotakuに似たようなメディアのfacebookページとTwitterページをキャプチャしてみました。フォロワー数といいね数の比率を比べてみてください。






facebookはどれだけ集客に熱意を入れるかでかなり変わってくると思いますが、メディアによって違いがハッキリします。もちろんコンテンツもそうですが、いかにSNSに誘導させるかといったアーキテクチャを設計する努力も大事です。ネットニュースメディアというのは、一見楽に見えて、なかなか奥が深いビジネスなんですよね。



ところで以前話題になったこの画像を思い出しました。コミュニティが形成されるにつれ、イメージも形成されますよね…。

【関連リンク】
Netizenz Illustrated [Ryan Tan]

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