2013年4月14日日曜日

昨日のRe:animationより日本の文化を考えてみる

このエントリーをはてなブックマークに追加

こういうのすっごくいいよね。



昨日、中野駅再開発で最近できたスペースを利用して「Re:animation Vol.5」が開催されました。私は終盤のほんの30分ほど、会場内ではなく移動スペース上で観ていました(Twitterでは二階席などと呼ばれてましたね)。私が初めてこのイベントを知ったのは2010年にUstで配信されていたのを見てからで、生で見たのは今回初めてでした。それで直接観て色々と考えることがあったので文章にしてみました。

このイベントに関しては「ぷらちな」さんのところで色々インタビューなどまとめられているので割愛します。


アニソンクラブ流行の経緯


最近、アニソンクラブ(以下アニクラ)が非常に流行してきています。いや、だいぶ前から人気があったと思うのですが、ここ数年でさらに人気がじわじわと大きくなっているようなそんな印象を受けます。というのも、Twitterのフォロワーを見ているとアニクラにハマっている、興味関心を示している人が増えているような気がするのです。文化祭でアニクラを催している大学も増えている気がします。もちろん統計的な調査はしていませんが、そのような印象を受けることは確かです。

さて、そんなアニクラですが、過去を遡るとおそらく90年代から登場してきたコスプレパーティ(以下コスパ)が転じて生まれてきたと思われます。加えてアニメソングとトランス、ハウス、ユーロビートなどは非常に仲がよく、さらに最近のアニソンに顕著な「電波ソング」と呼ばれるタイプの曲は割とテンポアップな曲が多いので、クラブテイストな方面に発展していくのも納得がいきます。

最近のアニメの取り上げは異常で、「クールジャパン」じゃないが、アニソンを聞く機会って増えていますよね。スーパーのBGMがmidi曲としてアニソンが流れているケースだって少なくないです。ネットをしていれば、ニコ動やTwitterがアニソンを盛り上げてくれることが多々あるし、アニソンに出会う機会は意外に多かったりする。そもそもアニソンというのはジャンル定義は難しく、いろんなタイプのジャンルに該当する1つのジャンルであり、様々な角度から興味をもってもらいやすいと思うんだ。

そのような経緯があって、アニクラという場を含め、アニソンの素晴らしさをもっと大衆に知ってもらいたいという「欲望」がTwitterやUstreamが主流となった2010年代から飛躍していったんだと私は思う。影山ヒロノブさんみたいな欲望が、ね。まさに動員の時代だよ。

ちなみに友人君が昨年開いた、以前はブロッコリー、現ブシロードの社長である木谷高明氏の講演によれば、コスパは「山一証券時代、アメリカ勤務時に本場の仮装パーティを見てこれを日本風にアレンジしてみたら面白そうだ」という思いが発端で始まった企画だそうだよ。


今まで箱感は消えた




今回初めての試みである中野。今までの歌舞伎町とは全く異なっていました。中野駅のホームからよく見えるし、電車の車内からも重低音が響いてくるレベル。凹んだスペースを利用しているので、再開発で整備された歩道からは見下ろすようによく見えました。

歌舞伎町はコの字型に高い建物に囲まれていたので、「野外なんだけど屋内のクラブ感」があったような気がする。言い換えれば吹き抜けの箱の中の感覚。いやUstから見ていたので、そうであったように見えた。

でも今回は違う。本当に「野外でアニソンクラブ」をやりたいという欲望がよく感じられたものであった。歩道からは老若男女問わず色んな人々が見ていたし、意外にも拒否しようとせず、好奇心持ってじっくり見ているように見えましたね。


ひとつになるとは



長々と書いてしまったのだけれど、こういうのを生で楽しんでいる時って全然難しいことは考えていないし、みーんな楽しい感覚に浸っているんだよね。ちょっと前に見たTEDのジル・ボルト・テイラー氏のスピーチを参考にすると、みな左脳ではなく右脳に歩み寄り、生命力を感じているんだろうな、と。

そして去年の世界コスプレサミットで影山ヒロノブさんが「アニソンは日本が誇る素晴らしい文化!もっと私はこれを世界に広めていきたい!」って仰っていたのがよく分かったような気がします。きっと幼い時にアニメを見て育った多くの日本人のソウルにはアニソンが刻まれているんだと思うよ。

ソーシャルな時代、このようなイベントがクラウドファンディングなどを通じて開催に至れるということは素晴らしいことだと思う。「動員の革命」と某ジャーナリストは名付けましたが、マスコミはなにかそういう現象をネガティブな視点で取り上げてばかりだが、もっとこういうプラス方向にベクトルが向いているものが増えるといいし、プラスに取り上げるといいよね。

次回は私もパトロンとして少額ながらも支援していきたいと思います。

だから、もっとみんなエモっていこうよ!幸せになろうよ!

0 件のコメント:

コメントを投稿