2012年8月22日水曜日

ミルキィとキッダーニ男爵

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Detective Opera MilkyHolmes 2

早く予約しないとしないと……と思って、今日ゲーム版のミルキィホームズ2の予約をamazonでしようとしたら「コンビニ払い」が出来ない!!


コンビニ払いが出来るamazonだから、っていうのが売りなのに……
しかし予約したにもかかわらず、未納でキャンセルする人も少なからずいると思うので理にかなっているのかもね。
まだ発売日(今日はフラゲ日ではあるが)ではなく、実際発売されたら支払い方法が変わるかも知れないので、とりあえず待つ(´~`)
こういうこともあるので、いずれいざという時のクレジットカードを一枚持っておきたい。。


木谷高明とは一体……

今や宣伝の力でじわじわと名を広めているブシロード。その社長木谷高明とは一体どんな人なのか引用を用いて見ていきたいと思う。

まずは山一證券を退職し、ブロッコリーを設立。そして2006年辺りまでの記事など

マニア向けグッズ市場で制作と小売りを両輪に快走

 木谷高明が山一証券を退社し、起業したのは1994年、34歳のときである。 山一では営業企画部、金融法人トレーダー部など花形部門を歩んだ。1年間の米国留学も経験している。が、32歳のときに突如、地方の支店に飛ばされる。これで木谷は吹っ切れた。かねてから漠然と考えていた「独立に踏み切ろう」と。

今の世の中は、まさに突撃体制なんです。移らなかったら、その組織はこの後どうなるかというのは、次第に誰の目にもはっきりしてきますよ。 と考えると、企業人は自分が属している会社はどのタイプの会社か見極める必要があると思いますよ。

この商売は、株の世界と似ている部分が結構ある」と木谷社長は言う。値上がりする株が有名な大企業に限らないのと同じく、ゲーム自体はヒットしなくても、キャラクター賞品にすれば売れるものがある。それに気づいてからは、“値上がりしそうな株”を押さえようと、発売済みのゲームのキャラクターの使用許諾を片っ端から取って回った。

この頃、山一の担当者がかわり、木谷高明というアメリカ帰りの人物になった。彼も私の人生に大きな影響を与えた人のひとりである。彼は後にブロッコリーというベンチャー企業を興し、上場させた。彼の名は、帰国以前から「凄いのがいる」と耳に入っていた。ネットワーキングの世界で名をとどろかしていたのである。彼は資源を組み合わせて効果を発揮する方法について、素晴らしい才能を持っていた。また、彼が初代会長となった透水会は一つの伝説であった。私は10/25にはじめて透水会に参加して、「同世代の中でこのような光輝く人々の集まりがあるのか」と驚愕した。だが、私自身がそうした輝ける若者たちの集まりを作り上げるまでに、そうたいして時間はかからなかったのである。 木谷氏と組んで仕事をおこなうことで私は多くの知識やノウハウを吸収することができた。まったくラッキーだったと思う。

山一証券のその後の運命を見ると、木谷社長の証券市場からキャラクター市場への転身は現在の会社の成長ぶりから見ると大成功だったことになる。あるいは日本の産業構造が、大企業主導型で続いて来て、そんな企業の活動を資本市場からの資金調達という形で支える証券会社も含めて賑わっていた形から、行き詰まりを迎え、より知的財産を生かす方向へと転換していこうとする中で、キャラクターという日本が誇る知的財産に注目が集まったのだと言えるのかもしれない。


「市場が急に出来たわけではなく、『萌え』という言葉が新鮮でよかったんでしょう。昔だったら『オタク』などと呼ばれた市場が『萌え市場』に変身した」。木谷氏はブームをこう分析する。
 キャラクタービジネスと自らの縁について、木谷氏は「コミックとゲームが好きだった。山一証券時代の米国留学中にも日本食料品店経由で雑誌少年ジャンプを欠かさず読んでいた。ただし、美少女キャラクターはなじみがなかったけどね」と明かす。
東京新聞「『萌え』市場 夏の予感」(2005/6/15)
但し東京新聞のアーカイブはリンク切れ

ここまでがブロッコリー取締役社長辞任までの記事やサイトを載せてみた。
あのバブル崩壊の象徴であった山一證券を脱サラしてブロッコリー設立するわけだけれども、もともと漫画とゲームは好きだったそうですが、キャラクターコンテンツビジネスを見出すきっかけになったのは噂だけれど、証券会社の友人にはじめて同人即売会に連れて行ってもらったからだそうな。
この時にまだ露見してなかった「萌え」産業が流行ると予見していただろう。

次にブシロード設立から新日本プロレス買収辺りまで


-社訓について教えてください。
今は他社様の社訓をそのまま使わせてもらってますね。
日本電産の永守社長の「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」という言葉です。

-今後の会社の展望について教えてください。
早い段階で売上10億いきたいですね。

-木谷社長が考える経営とは何でしょうか。
経営力は経験の数に比例します。その経験が失敗でも、成功でも構いません。そういった経験が経営に反映されます。もちろんあまり年をとり過ぎてもダメですけど。そういう意味では10年前より現在の方が私自身は全然良くなっていると思います。

-オタク業界で働きたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
私自身も反省している部分ではあるのですが、「好き」と「得意」は違うということです。
私はもちろんカードゲームが好きですが、どちらかというと得意な分野なんです。本当はまったくの0からコンテンツを作る事が好き。
でもそれは今の業界の現状ではとても難しい事だし、自分の現在の環境を考えても難しいので、好きであり、そして得意であることを優先して業務を考えています。
これからオタク業界を目指している方も、自分の得意な事と好きな事の違いの見極めた上で行動すること大事だと思います。


オタクの鉄人〜オタク業界のリーダー達に問う〜(2007/12)


「思えば私自身、非常にプロレスファンであり、本当に少年時代にずっと夢を与えていただいたんで、それに対する恩返しをしたいな、と。加えて昨今、格闘技業界とかプロレス業界、決して日本も海外も含めて景気がいいとは言えない中で、新日本プロレスの試合を最近見ている方は御存知だと思いますが、非常に中身が濃くて面白い。今、これをより多くの人に知ってもらえば“ひとり勝ち”できるんじゃないかな、と思いまして、今回のようになりました」
ここまで熱意をもってプロレスを語るのは“猪木目撃世代”を中心とした昭和ファンの特徴のようだが、社長もその一人でありながら、現代のレスラーズの魅力を素直に認め、観戦の機会さえあれば多くの人に理解してもらえると考え、普及に努めていく腹づもり。その上で“ひとり勝ち”という、聞く人によってはガメつく思える言葉まで使って商品価値を強調するのが実に実業家らしい。

じゃぽかる:アキバの経済学~オタク産業の台所事情~(リンク切れ)


小学生から大人までと、幅広い層に人気で、日本のカードゲーム市場は、06年の388億円から、11年には961億円へと急拡大している。
 しかし、カードゲーム市場にはコナミデジタルエンタテイメントの「遊戯王」や、タカラトミーの「デュエル・マスターズ」など、大手企業の商品が既に存在していた。
 木谷がその一角に割って入ることができた秘訣は、「カードゲームはインフラ産業の側面を強く持っている」ことに気付いたところにある。

 木谷は20年までに売上高2000億円、経常利益500億円を目指しているが、「国内でのカードゲームの売上高は伸びてもあと50%程度」とみている。
 そこで、11年12月からシンガポールで、英語版のカードゲームの製造を始め、シンガポール市場と米国市場に投入したのだ。
 カードゲーム会場が1000カ所ほどある米国では、既に同社のカードは人気が出始めていて、今期は米国で5億円ほどの売上高を見込む。



―プロレスは少年時代の木谷社長に、何を授けたのでしょう?

木谷 世界を目指すという感覚ですね。アントニオ猪木さんは「格闘技世界一!」を謳(うた)っていた。すごくわかりやすいキャッチフレーズです。ウチの会社も創業以来「カードゲームで世界一を目指す!」と言い続けています。今の時点でも世界で5、6番目なので、そんなに絵空事ではありません。そして、今また時代はわかりやすいキャッチフレーズを求めている。何を言ってるのかわからない人にファンはついていきません。ちっちゃな本当より、大きなハッタリに人は騙(だま)されたいんです。なぜか? 人は、それを信じている間は幸せになれるから(笑)。



ガジェ通:昨年、格闘家の長島☆自演乙☆雄一郎選手をエースに立ててプロレスの大会『ブシロードレスリング』を開催しましたよね。そちらはどのように評価されていて、今回の動きにどうつながっているのでしょうか。

木谷:評判はすごくよかったです。なぜ『ブシロードレスリング』を開催したかというと、半分は趣味ですが、もう半分は自演乙選手の活躍の場を与えてあげたいなというのがあります。

一昨年、年末の『Dynamite!』に『ミルキィホームズ』の曲で入場してもらって、キャラクターも一緒に花道を歩きました。そこで自演乙選手が青木真也選手に衝撃的な勝利を収めたあと、『ミルキィホームズ』の評判も上がったんです。アニメブルーレイなんかも非常に動いたんですよ。

そういう経緯もあって、1回ご恩を返したいというのがありました。「プロレスをやってみたい」と言うので「1回やってみるか」とやってみたのが『ブシロードレスリング』。あれによっていろいろ分かりましたね。また、僕自身に対して「この人、プロレスのことを分かってるな」という認識も広がりました。あれがあったから今回、それほどザワザワしなくて済んだのではないかと思います。「まったくのド素人じゃないぞ」という。


ガジェット通信(2012/2/23)
「SNS×プロレスの可能性も? 新日本プロレスの株式を100%取得したブシロード木谷社長に今後のコンテンツ展開と戦略を聞く」

そして何とあの梶原しげるとの対談もあったようで、これも興味深い

 デジタル時代のヒットビジネスの要諦は意外にも「人が人と交わるきっかけや場所」を提供すること。人が求めるのは「リアルな対人関係の場にあり」 なんだか時代のヒントが見えた気がする。

木谷日本語を話す人口が増えれば、日本の存在感も好感度もアップし、我々日本人のビジネスチャンスだって、グンと広がって国の生産性が上がる可能性が大きい。<省略>日本語コミュニケーションを広める事が日本の衰退にストップをかける道なんですから」 「今、日本語を世界に広める事は社会貢献だ」との主張には耳を傾けるべき点が多い。

木谷「いえいえ。時代が変わり、今のファンは、プロレスはお金を払って楽しむもの、という意識が定着しています。音楽ビジネスだってライブ中心でしょ。<省略>現在の新日のリングには棚橋(弘至)、中邑(真輔)、オカダ(カズチカ)など、韓流スター真っ青のイケメンがそろっています。」
 ネットを見れば、レスラー達のファンサービスも、かつてとは違う。ブログやツイッターで、情報をどんどん公開しファンとの交流を図ろうと言う姿勢が強い。顧客とのコミュニケーションに力を注ぐ努力が強く伝わって来る。顧客への配慮は格段にアップしているようだ。


日経BizCOLLEGE(2012/8/9)

梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

すごくいかにもベンチャーの社長!って感じの発言が多いですね〜(^_^;)
もともとブロッコリー時代からトレーディングカードゲームは今後発展の余地のあるコンテンツだと感じていたと思う。その確信からブシロードは始まっていたに違いない。
ちなみに梶原しげるとの対談Ustはこちらのページで視聴可能です。

木谷社長はキレのある人だ。ブロッコリーの頃よりも冴えている。現在52歳、その歳で起業に力を注ぐそのバイタリティは一体どこからくるのか不思議である。
そして誕生日が一日違いなのは運命な気がしてならない(妄言)

熱風海陸を走り続ける木谷社長を稚拙なファンながら応援したいと思います。

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